ディスクのこと

私のレコード蒐集史~レコード芸術休刊に寄せて

71年間発売されてきた「レコード芸術」(音楽之友社)が7月号を最後に休刊した。これを機に自分のレコード蒐集史を書いてみたいと思う。 最初にクラシック音楽を聴き始めたのは高校に入る少し前だった。ある本を読んだことがきっかけで世界の国歌を聴いて…

ディスクのこと 4(フィストラーリのシルヴィア)

ドリーブ「シルヴィア」マーキュリー盤 これはステレオサウンド社刊「クラシック録音106究極ガイド」で紹介されていたレコードで1958年録音のマーキュリー盤。曲はレオ・ドリーブのバレエ音楽「シルヴィア」で神話を題材にしたバレエ。アナトール・フィ…

ディスクのこと 3(バイロイトの第九考)

第九のレコードというとこれを置いて他にないという程、発売されたときから第九の決定盤とされてきたのが「バイロイトの第九」である。1951年7月29日、バイロイト祝祭劇場における、フルトヴェングラー指揮、バイロイト祝祭管弦楽団、ソプラノ:エリ…

ディスクのこと 2(サン=サーンス交響曲第3番 オルガン)

サン=サーンス交響曲第3番「オルガン」について書いてみたい。演奏はルイ・フレモー指揮バーミンガム市交響楽団、録音場所はバーミンガム大学グレートホールで1972年の録音。この盤を取り上げることにしたのはステレオサウンドから出ている「クラシック…

ディスクのこと 1(ラトルのブラームス交響曲第1番)

プリアンプを更新したのでこれから少しずつソフトのことも書いていきたい。タイトルを「ディスクのこと」としたのは「ソフトのこと」としてもレコードとCDしかないのでディスクでいいと考えたから。 1回目は何にしようかと考え、以前にも少しブログで取り…

オーディオのこと 28 バイロイトの第九 各国盤比較試聴

今までオーディオやコンサートのことをブログに書いてきたが、レコードのことをあまり書かないできたのは近い将来プリアンプの買替えを検討しているからで、せっかくレコード評を書いても機器が変わった途端に評価が覆るということ、それにレコードの各国盤…