横浜旅行記

 令和2年(2020年)11月21日から23日まで横浜に行ってきた。目的は横浜みなとみらいホールでオーケストラの演奏を聴くことである(演奏会の感想は別ブログに掲載)。横浜行きは昨年の11月から計画していたが、日程が合わず断念した。今年の3月には飛行機もホテルも予約し、チケットも取ったが、コロナ禍で全て中止になった。今回は三度目の正直ということで予定通り行くことができた。

 飛行機の出発時間の2時間前に家を出て、札幌駅の「ありんこ」で昼食のおにぎりを買い、快速エアポート新千歳空港に行った。飛行機の座席に座ると新型のエアバスA350は座席ごとにモニターが設置されていて快適だった。羽田に到着して京急で横浜へ。それからみなとみらい線馬車道駅から出ると早速迷った。ホテルに電話してもつながらず、どうやら反対方向に進んでいることに気付き、元の道を引き返した。出た地下鉄の入口に戻り、周辺を見渡すと35階建ての「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」が見えた。荷物を預けて万国橋を渡り、サークルウォークから左に曲がると周辺には大きな施設が建ち並んでいる。そして周りに家族連れが多いことに気付いた。行く先に大きな観覧車があり、「よこはまコスモワールド」という遊園地になっているようだ。国際橋を渡るとまもなくみなとみらいホールの入口に着いた。入口から入ると直ぐに大ホールの入口になっていて、そこを通過すると直ぐに2階に上がるようになっている。2階がホワイエになっていて喫茶コーナーが2カ所あり、グッズ販売とCD販売もしていた。

 コンサート終了後はクイーンズスクエアの中を通り、フォロワーさんから教えていただいたコインロッカーとパン屋の位置を確認し、ランドマークタワーの下から地上に出て、みなとみらい大通を歩き、途中、日本丸や巨大な横浜市役所の写真を撮りながら馬車道駅から左に曲がってホテルに戻った。夕食は地域クーポンを利用するためホテルのディナーバイキングに決めていた。6000円分あり、ディナーバイキングが3000円なので丁度よかった。夕食後は大浴場にゆっくりとつかることができた。

 翌日、午前7時半頃、朝食を摂りにレストランに行き、食後にレストランから出ると入口には長い行列ができていた。これだけ大きいホテルだと宿泊者も多くなるのでホテルの施設も利用しづらくなるらしい。あまり大きなホテルを利用するのも考えものだと思った。

 それから馬車道から横浜駅に向かい東海道本線で小田原に行った。小田原の観光案内所で小田原城の道順と箱根までの経路を教えてもらった。箱根行きのバスもあるが連休中は道路が混むので電車の方がいいと教えてくれた。

 小田原城に行くと思ったよりも混んでいた。急な階段がきつくなってきたが、とりあえず天守閣までは登った。昼近くなったので小田原駅に戻る途中でそば屋に入り、桜えびのかき揚げ付の蕎麦を注文した。小田原から箱根早雲山までの往復きっぷ(トコトコきっぷ)を買い、箱根に向かった。小田原から箱根湯本まではそれほど混んでいなかったが、箱根湯本から強羅までの登山電車は混んでいた。スイッチバックしながらゆっくりと登っていく登山電車は面白かった。強羅から早雲山まではケーブルカーに乗替えるがこれも混んでいた。早雲山まで行くとそこから先はロープウェーになる。これがまたいつ乗れるかわからないぐらい長蛇の列になっていた。トコトコきっぷもここまでなので写真だけ撮って直ぐに引き返すことにした。帰りはケーブルカーも登山電車も座ることができた。

 小田原に着くと少し時間があったので小田急線で富水に行き、二宮尊徳記念館に行った。幕末の頃、札幌の創成川の元となる大友堀を創り、たまねぎ栽培を成功させた大友亀太郎二宮尊徳の門下生だったからだ。この記念館には大友が門下生だったという以外は特に何もなかったが、二宮尊徳が行った事業を大友亀太郎が札幌でも行い、札幌の街づくりに貢献したということはわかった。大友は明治になり開拓使が設置されるとそれまでの事業を全て開拓使に譲り渡して小田原に戻り、その後、神奈川県議も勤めた。札幌の二条市場前の創成川のところには大友亀太郎銅像がある。

 富水駅で小田原行きの電車を待っていると隣のおばあさんが、話しかけてくれて、これから小田原の花火大会を観に行くのだという。北海道から来たというと随分驚いたようだった。

 横浜駅に着くと予定より少し遅くなってしまった。横浜駅のルミネで何か食べようかと思ったが、これといったものがなかったので、昨日と同じホテルのディナーバイキングにすることにした。ホテルに戻る途中、バニラビーンズでチョコレートを買った。ホテルのレストランに行くと予約で一杯になっていて午後8時にならないと空かないと言われた。仕方がないのでクイーンズスクエアまで歩いて行ったが、ここも行列だった。万歩計を見るとすでに1万8千歩も歩いている。遅くなってもいいのでみなとみらい線でホテルに戻り、レストランに行くと午後7時半頃だった。今なら空いていると言われたので部屋に荷物を置いて、ようやく夕食にありつけた。それから大浴場に入ると、前日よりもかなり疲れていることを実感した。

 翌日、列に並ばないよう早めに朝食を済ませ、みなとみらい線の一日乗車券を買って、馬車道からみなとみらい駅に行き、みなとみらいホール近くのコインロッカーにスーツケースを入れて、山下公園に向かった。元町中華街駅で降り、改修中のマリンタワーの横を通って山下公園に行ってみると、イメージと違い港が見えるだけの公園だった。案内板に「港の見える丘公園」の表記を見つけたのでそちらに行ってみることにした。昨日、歩いた疲れがまだ残っていたのか階段を上るのがつらかった。それでもなんとか港が見える展望台まできてすぐに引き返すことにした。まだ昼食までは時間があったので途中にあった、人形の家で少し時間を潰して中華街に向かった。

 朝陽門から入ると、中華街はかなり混んでいた。前もって行く場所は決めておいたので迷うことなく目的の同發本館に辿り着くことができた。五目炒麺(あんかけ焼きそば)を注文したが、想像していたよりも皿が一回り小さかった。麺は博多ラーメンのように細く少し揚げてあった。値段は990円。それから崎陽軒でシウマイを買い、華正樓で月餅を買った。

 中華街からみなとみらい駅にもどり、コインロッカーから一度スーツケースを出して、お土産をスーツケースに入れ、再びコインロッカーに入れた。コンサートの開演まで時間が少しあったので入口前のカフェ・ド・クリエでコーヒーを飲んだ。

 コンサート終了後は、ポンパドールで夕食用のハンバーガーとカレーパンを買って、羽田に向かった。帰りの飛行機は時間も遅かったのでかなり空いていた。新千歳空港からは快速エアポートで札幌に戻った。