第660回札幌交響楽団定期演奏会

 令和6年(2024年)4月21日、第660回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。

 指揮は、2022年から札響正指揮者の川瀬賢太郎で三年目のシーズンとなる。

 開演前のロビーコンサートはチェロ:石川祐支、荒木均、横山佳で、ハイドン:「3本のチェロのためのディヴェルティメントニ長調」だった。

 

 プログラムは、次の通り。

・アイヴズ:交響曲第2番 ~アイヴズ生誕150年記念~

チャイコフスキー交響曲第4番

 

 1曲目は「交響曲第2番」。編成は14-12-10-8-7。アイヴズは現代アメリカ音楽の祖として知られているらしい。全楽章の主要主題が引用でプログラムには引用されている曲と楽譜が掲載されていた。ところどころそれと解る箇所もありそれなりに楽しめる曲だった。

 2曲目は「交響曲第4番」。冒頭のホルンの力強いファンファーレから圧倒された。終始ダイナミックで聴き応えのある演奏だった。弦楽器の厚み、管楽器の透明感も申し分なかった。

 川瀬さんが札響の正指揮者に就任する前に何度か客演で聴いていた。オーケストラを鳴らすのがうまい指揮者という印象があり、正指揮者に就任したときはとても楽しみにしていた。それが正指揮者としての演奏会では逆に少しよそよそしい感じがしていて、オーケストラとの関係があまりうまくいっていないかのような印象を持っていた。この日の演奏はそれを払拭するような内容だった。今から11月のローマ三部作が楽しみになった。