オーディオ試聴会 27(DSオーディオ試聴会)

令和6年(2024年)3月16、17日、DSオーディオの試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はDSオーディオの青柳哲秋氏。DSオーディオは2013年に設立した光カートリッジのメーカー。

試聴会での使用機器は次の通り。

 

○DSオーディオ

・光カートリッジ DS-E3(4月発売予定) 予価:125,000円(税抜き)

・光カートリッジ DS-003  定価:225,000円(税込)

・光カートリッジ DS-W3   定価:495,000円(税込)

・光カートリッジ DSマスター3 定価:880,000円(税込)

・光カートリッジ DSグランドマスターEX 定価:2,200,000円(税込)

 

・光専用フォノアンプ DS-E3(4月発売予定) 予価:150,000円(税抜き)

・光専用フォノアンプ DS-003  定価:275,000円(税込)

・光専用フォノアンプ DS-W3  定価:935,000円(税込)

・光専用フォノアンプ DSマスター3 定価:1,980,000円(税込)

 

・偏心検出スタビライザー ES-001 定価:605,000円(税込)

 

○エソテリック

・アナログプレーヤー グランディオーソ T1 定価:7,700,000円(税込)

・プリアンプ グランディオーソ C1Xsolo 定価:2,200,000円(税込)

パワーアンプ グランディオーソ S1X 定価:3,300,000円(税込)

 

○スピーカー B&W 801D4 定価:2,970,000円(1本/税込)

 

1日目はDSオーディオの方の説明。光カートリッジとはLED光源と太陽電池の間に遮蔽板があり、それがカートリッジのカンチレバーに固定されていて針先の振動に合わせて遮蔽板が明るさをコントロールして音楽信号を取り出すという方式のカートリッジで、アナログをデジタルに変換するのではなく純粋なアナログ信号となる、という説明があった。

 

最初はE3とセットのフォノアンプで試聴。

・女声ヴォーカル ダイアナクラール

 妙な付帯音がまとわりつかない

 70年代に東芝、シャープ、トリオが光電式カートリッジを1972年に発売した。しかし、その頃は白熱電球の熱でゴムのダンパーの弾性が変化して内周になると音が変化した。今は熱を出さないLED、効率がいい太陽電池を使用できるので実用化できるようになった。

アコースティックギター

 音がすっきりして聴きやすい。

・女声ヴォーカル

 E3のフォノアンプとDSマスター3のフォノアンプの比較試聴

 電源が強化されるのでスケール感、中低域の厚みが圧倒的に違う。

 カートリッジをダイヤモンドカンチレバーのDSマスター3に変更。

シューベルト アルペジョーネ・ソナタ ロストロポーヴィチ

コルトレーン バラード

 従来のアナログともデジタルとも違うが、かといって生演奏とも違いマイクを通して録音された音がそのまま出てくる感じがする。

玉置浩二 田園

 マスター3とカンチレバースタイラスがダイヤモンド一体となったマスターEXとの比較試聴。

 EXの方がより鮮明になる感じがした。現在ではアナログの最高峰。

・女声ヴォーカル リンダロンシュタット

 偏心検出スタビライザーはグルーヴ(レコードの溝)の最内周の位置を光で検出して中心との「ズレ」を検出する。

 調整前は250、調整後は20で試聴した。調整後の方が溝の深いところの情報が再生されている感じがした。

モダンジャズカルテット ラストコンサート

 

○17日のフリー試聴

 フリー試聴ではカラヤンパルジファル前奏曲ショルティラインの黄金フルトヴェングラーエロイカ交響曲をW3で聴いた。

 付帯音のないすっきりとした再生音で、小さい音から大きい音まで淀みなく再生され、長時間聴いても聴き疲れのしない音という印象だった。モノラルレコードでも十分な再生音だったことが確認できた。