2019-01-01から1年間の記事一覧

オーディオのこと 13(映像機器について)

80年代の後半ぐらいからヴィジュアル(映像)がセットになりA&V(AVが一般的だが誤解を受けかねないのでここではA&Vとする)という呼び方が出てきた。きっかけはおそらくLD(レーザーディスク)の登場とBS放送の始まりからだと思う。 オペラの公演…

第625回札幌交響楽団定期演奏会

令和元年(2019年)12月6日、7日、第625回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。指揮は札響の友情客演指揮者の広上淳一。プログラムはマーラー交響曲第10番(クック版第3稿)だった。 プログラムノートの曲目解説から引用すると、第10…

ケルン放送交響楽団

11月28日、マレク・ヤノフスキ指揮ケルン放送交響楽団を札幌コンサートホールKitaraで聴いてきた。プログラムはベートーヴェン交響曲第7番、シューベルト交響曲第8番「ザ・グレイト」だった。編成は16型。 ハイドン、モーツァルトだけではなくベート…

オーディオのこと 12(レコード洗浄機)

9月に超音波式のレコード洗浄機を購入し、1ヶ月半ぐらいかけて全てのレコードを洗浄し終えた。LP盤(33回転の10インチと12インチ)、EP盤(45回転の7インチ)、SP盤(78回転の10インチと12インチ)で全て併せると二千枚ぐらいあるだろ…

第624回札幌交響楽団定期演奏会

令和元年(2019年)11月23、24日、第624回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。指揮は神奈川フィルの常任指揮者の川瀬賢太郎。 プログラムはムソルグスキー交響詩「はげ山の一夜」(原典版)、ハチャトゥリアン フルート協奏曲(ランパ…

2019北海道オーディオショウ  オーディオ試聴会 1 

◎10月11日(金) ◯CSポート カートリッジ マイソニックラボ ウルトラ・エミメントBC、パワーアンプGM70PA、アナログプレーヤー試作品、スピーカー ソナスファベール オリンピカⅡ 富山県にあるメーカーで真空管アンプとレコードプレーヤーを製…

MDRライプツィヒ放送交響楽団演奏会

10月27日、クリスチャン・ヤルヴィ指揮、アン・アキコ・マイヤーズヴァイオリン独奏、MDRライプツィヒ放送交響楽団を聴いてきた。指揮のクリスチャン・ヤルヴィは父がネーメ、兄がパーヴォである。ヴァイオリンソロのアン・アキコ・マイヤーズは母が…

札響名曲シリーズ 2019-2020 モーツァルト✕ワーグナー

札響名曲シリーズを聴いてきた。札響名曲シリーズには第何回というのはなく題名が付いている。今回は「モーツァルト×ワーグナー」。指揮は常任指揮者のマティアス・バーメルト、ソリストはコンサートマスターの田島高宏とヴィオラ首席奏者の廣狩亮。名曲シリ…

オーディオのこと 11(オーディオショウのこと)

今年も10月11、12、13日に札幌コンベンションセンターで北海道オーディオショウが開催される。北海道では最大のオーディオショウだ。 私が初めてオーディオショウに行ったのは30年ぐらい前になる。場所は札幌駅北口から東に行ったテイセンホールだ…

森の響きフレンドコンサート 札響名曲シリーズ2019-2020

令和元年(2019年)9月7日(土)、札幌コンサートホールKitaraに札響名曲シリーズを聴きに行ってきた。指揮は鈴木秀美、プログラムはC・P・Eバッハ シンフォニア、ハイドン交響曲第104番「ロンドン」、ドヴォルザーク交響曲第8番だった。 名曲シリーズ…

第621回札幌交響楽団定期演奏会

令和元年(2019年)8月23日、第621回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。指揮は常任指揮者のマティアス・バーメルト。プログラムは武満徹「死と再生」~映画「黒い雨」より、ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲、ブラーム…

トゥーランドットを観て

令和元年(2019年)8月4日、札幌文化芸術劇場hitaruでトゥーランドットを観劇してきた。東京オリンピック・パラリンピックに向けた文化関連事業の一環として、東京文化会館および新国立劇場による共同製作として行われたものである。それに加えて滋賀…

オーディオのこと 10(生の音は再現できるか?)

今年のPMFとミューザ川崎で聴いた音響はオーディオ的に考えさせられることがあった。 7月10日にPMFウィーンの弦楽四重奏を聴き終えた後、「こんなにいい音を聴いたのだから、帰ったらオーディオの調整をしないとだめだなあ。」という会話を聞いた。私も確…

2019 PMF音楽祭後半の感想

7月17日エッシェンバッハデュオリサイタルか7月31日ゲルギエフ指揮PMFオーケストラまで8回のコンサートを終えたので感想を引き続き書いてみたい。 17日はエッシェンバッハ&カラパノスのデュオリサイタルだった。当初PMFの予定にはなく、この公…

フェスタサマーミューザ川崎  2019

令和元年(2019年)7月29,30日と「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2019」を聴きに神奈川県川崎市に行ってきた。ホテルのチェックインが午後3時なのでそれからシャワーを浴びて着替えて、リハーサルが始まる午後3時30分ギリギリでミューザ…

札響とのこと

「札響のこと」ではなく「札響と自分がどう関わってきたか」を今から振り返って整理しておこうと思いブログを書くことにした。そのため題名も「札響とのこと」にした。 最初に、札響を初めて聴いたのはいつだろうかとか、定期会員になったのはいつだったろう…

2019年PMF音楽祭等 前半の感想

7月6日の「Kitaraのバースデイ ティエリー・エスケシュ オルガンリサイタル」から14日の「PMF GALAコンサート」まで15回のうち6回までの前半のコンサートを聞き終えたので感想を書いてみた。 6日のオルガンリサイタルはオルガンの他、打楽器や映像と…

ライナー・キュッヒル インタビュー記事

「音楽について話そう」 ウィーン・フィル元コンサートマスター ライナー・キュッヒル 1950年 オーストリア生まれ。11歳よりヴァイオリンを始め、14歳でウィーン国立音楽アカデミーに入学。1971年史上最年少の若さでウィーン国立歌劇場管弦楽団…

舞台の音と客席の音

前回のブログは、NHKBSで放送されたドキュメンタリー番組「最高の音響を求めて」について、番組内容がとても興味深かったのでその内容を書いた。 その中で、ホールの音響のこととは直接関係が無いと思い、書かなかったことがある。それはオーケストラの…

ドキュメンタリー番組「最高の音響を求めて」

6月30日深夜のNHKBSのプレミアムシアターで「最高の音響を求めて」というホールのドキュメンタリー番組を放送していた。ドイツの放送局が制作した番組で、「シューボックスとワインヤードではどちらの音がいいか」という副題がついた番組だった。98年か…

第620回札幌交響楽団定期演奏会

6月21日と22日の2日続けて第620回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。今回のプログラムはチャイコフスキー組曲第4番「モーツァルティアーナ」、プロコフィエフ ヴァイオリン協奏曲第2番、サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」、指…

オーディオのこと 9(オーディオの音)

最近、現時点での最高級と言ってもいいオーディオ試聴会があった。CDプレーヤーとアンプは国産最高峰の一つと言っていい製品だった。スピーカーも定評がある高級海外製が2機種で、一つは(ここではAスピーカーとしておく)能率とインピーダンスは平均的だが…

オーディオのこと 8(オーディオのこれから)

オーディオ関連またはレコード批評の本にはよく「生演奏とオーディオは、どちらの方が音がいいか」というような内容の記事が掲載されていることがある。その論旨は概ね「生演奏の方がオーディオより上に決まっている」という言説を批判しつつ、生演奏とオー…

シベリウス交響曲第2番 聴き比べ

シベリウス交響曲第2番の聴き比べをしようと手持ちのレコードを引っ張り出してきた。パウル・クレツキ指揮フィルハーモニア管弦楽団、オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団。マゼール指揮VPOがある。 クレツキ盤はステレオ初期盤で英コロンビアのブ…

さっぽろ劇場ジャーナル 第3号を読んで

さっぽろ劇場ジャーナルは第1号から楽しみに読んでいる。読んでいてとても面白いのだけれど、いざ感想を書くとなると、細かすぎて億劫になり何も書かないでいた。それでも触れられるところの感想だけならと思いブログを書くことにした。 第3号で取り上げて…

オーディオのこと 7(オーディオ機器の試聴)

オーディオ機器を購入する場合、多くは試聴して決めると思う。試聴する機会としては、まず販売店の試聴会。これはメーカー(輸入品の場合は輸入代理店)が主催し、販売店を会場として大体20人前後の試聴会がある。以前はこんなに頻繁に試聴会はなかったけ…

オーディオのこと 6(オーディオ機器の判断基準)

オーディオ機器を新しく選ぶときには、フルトヴェングラーのレコードをいい音で聴けるかどうかということを基準にしてきた。オーディオに興味を持つ前からフルトヴェングラーの演奏が好きでレコードを蒐集していた。その後、CDプレーヤーを購入し、フルト…

オーディオのこと 5(聴きたい音を持つ)

スピーカーなどオーディオ機器でよく話題になるのが、クラシック向きとか、ジャズ向き、ポピュラー向きといった言葉である。果たしてそういう機器はあるのだろうか。オーディオショウや試聴会に参加した経験からするとそういう機器があると感じたことは正直…

オーディオのこと 4(本格オーディオの値段)

もし今、CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカー(2台)でオーディオシステムを組むとして、これ以上お金をかけてもお金をかけただけ音質が向上しなくなるのはいくらぐらいなのか考えてみた。言葉を換えて言うなら費用対効果が鈍化するのがいく…

オーディオのこと 3(オーディオ選びで気をつけたいこと)

前回のブログで、能率が低いスピーカーには電源があまり強力ではないアンプ(すなわち安いアンプ)を接続すると十分に電力が供給できないので組み合わせてはいけない。そのためにアンプとスピーカーはセットで考えなくてはならずそのための「青写真」を描い…