オーディオのこと 4(本格オーディオの値段)

 もし今、CDプレーヤー、プリアンプ、パワーアンプ、スピーカー(2台)でオーディオシステムを組むとして、これ以上お金をかけてもお金をかけただけ音質が向上しなくなるのはいくらぐらいなのか考えてみた。言葉を換えて言うなら費用対効果が鈍化するのがいくらぐらいからなのかということである。

 一応かなり大雑把ではあるが、それぞれが100万円ぐらい、トータルで500万円ぐらいのシステムになるだろう。バイアンプ駆動にするならパワーアンプ100万円が加わって600万ぐらいということになる。これぐらいまではお金をかけただけ音質も確実に上がっていくと考えていいと思う。

 私の場合はこの半分を少し超えたぐらい。ソフトはCDよりもレコードが中心になのでアナログ関連にもそれなりに支出している。

  もしラジカセを使用している人が多少お金をかけてオーディオシステムを揃える場合、どのようにしたら回り道をすることなくシステムを揃えられるか考えてみた。

 まずCDプレーヤーだが、やはりSACDがかかるプレーヤーを選びたい。そうなると今の市場では10万円が一番安い価格となる。次にプリメインアンプだが、これなら能率が低いスピーカーでも安心して鳴らせるというのは実売で10万円ぐらいからとなる。カタログを見ると8Ωと4Ωでどれぐらい出力が変わるかでみると参考になる。8Ωから4Ωとインピーダンス(抵抗)が半分になったときに出力が2倍になっていれば電源供給能力がすぐれているとみていいと思う。もし8Ωで50Wなら4Ωで100Wとなる。昔、10万円のプリメインアンプでは能率が低いスピーカーは鳴らせなかった。最近のアンプは性能が上がっているので、ここまで揃えれば能率が低いスピーカーでも問題なくならせると思う。