第660回札幌交響楽団定期演奏会

令和6年(2024年)4月21日、第660回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮は、2022年から札響正指揮者の川瀬賢太郎で三年目のシーズンとなる。 開演前のロビーコンサートはチェロ:石川祐支、荒木均、横山佳で、ハイドン:「3本…

オーディオのこと 64(オーディオの衰退について)

50年代60年代にはマッキントッシュ、マランツ、クォードといった有名ブランドの真空管アンプ、JBL、タンノイ、アルテックといった大型フロアスピーカーがオーディオの花形だった。しかし、一般庶民には高額すぎて購入できなかった。 70年代になると…

オーディオ試聴会 27(DSオーディオ試聴会)

令和6年(2024年)3月16、17日、DSオーディオの試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はDSオーディオの青柳哲秋氏。DSオーディオは2013年に設立した光カートリッジのメーカー。 試聴会での使用機器は次の通り。 ○DSオーディ…

第659回札幌交響楽団定期演奏会

令和6年(2024年)2月25日、第659回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮は、当初、札響名誉音楽監督の尾高忠明だったが、肺炎のため急遽出演できなくなったため藤岡幸夫に変更になった。プログラムも後半のエルガー交響曲第2番はな…

第24代札幌コンサートホール専属オルガニスト オルガンウィンターコンサート

令和6年(2024年)2月10日、Kitaraの専属オルガニスト ウィリアム・フィールディングさんの標記コンサートを聴いてきた。フィールディングさんは1999年のイギリス生まれ。 プログラムは次の通り。 ・フンパーディング/フィールディング編曲:歌劇「…

札幌交響楽団 hitaruシリーズ定期演奏会 第16回

令和6年(2024年)2月8日札幌文化芸術劇場hitaruで第16回hitaruシリーズ定期演奏会を聴いてきた。指揮は、友情指揮者の広上淳一、ピアノ独奏は伊藤恵だった。 プログラムは、 ・伊福部昭:土俗的三連画 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ・ベー…

オーディオ試聴会 26(エソテリック試聴会)

令和6年(2024年)2月3、4日、エソテリック試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はエソテリックの町田裕之氏、代表取締役社長加藤徹也氏だった。 試聴会での使用機器は次の通り。 ○エソテリック ・SACDプレーヤー グランディオーソ K…

第658回札幌交響楽団定期演奏会

令和6年(2024年)1月27日、28日、第658回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮は今年度で首席指揮者を退任するマティアス・バーメルト。テノールはイギリス出身のイアン・ボストリッジ。ホルンはイタリア出身のアレッシオ・アレグ…

令和5年(2023年)を振り返る

今年も年末になったので今年のコンサートとオーディオのことを中心に振り返りたい。 今年は札響主催の定期演奏会、hitaru定期、名曲コンサートは全て聴いた。今、改めてブログを読み返してみたが、どれも甲乙付けがたくレベルもそれなりに高かったので際だっ…

オーディオのこと 63(立体音響あるいはハイエンド・オーディオについて)

「ハイエンド・オーディオ」という言葉は、普通は「(買えそうもないような)高額なオーディオ機器」をイメージしがちだが、国内のSN社の2021年3月1日のフェイスブックにはこう書かれている。 「ハイエンドと言う言葉ですが、日本では『高級な』とか『高…

オーディオのこと 62(クラシックレコードの分類)

レコードやCDなどの枚数が増えるとどのように分類して整理するか、についてはなかなか悩ましいものがある。クラシック音楽は通常、交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、器楽曲、声楽曲、オペラ、音楽史などのジャンルに分類されている。 何千枚もあるレコ…

オーディオ試聴会 25(プリメインアンプ比較試聴会)

令和5年(2023年)12月2日、ラックスマン、エソテリック、アキュフェーズのプリメインアンプ比較試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はメーカーの方々だった。 試聴会での使用機器は次の通り。 ○ラックスマン ・SACDプレーヤー D-…

札幌交響楽団 hitaruシリーズ定期演奏会 第15回

令和5年(2023年)11月21日札幌文化芸術劇場hitaruで第15回hitaruシリーズ定期演奏会を聴いてきた。指揮は、首席指揮者のマティアス・バーメルト、ピアノ独奏はドイツのゲルハルト・オピッツだった。 プログラムは、 ・間宮芳生:オーケストラのため…

第657回札幌交響楽団定期演奏会

令和5年(2023年)11月11日、12日、第657回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮は来年度から首席客演指揮者となる下野竜也。ソプラノは石橋栄実。当初の予定ではヴァーグナー(ヘンツェ編):ヴェーゼンドンクの歌を池田香織(メ…

第656回札幌交響楽団定期演奏会

令和5年(2023年)10月8日、第656回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮はオーボエ奏者で有名なハインツ・ホリガー、コロナ禍で一度来日が中止になったことがあったが今回で4度目の共演となる。ソプラノはサラ・ヴェゲナー。 開演…

東京二期会 オペラ「ドン・カルロ」

令和5年(2023年)10月7日(土)、札幌文化芸術劇場hitaruで歌劇「ドン・カルロ」を観てきた。指揮:レオナルド・シーニ/演出:ロッテ・デ・ベア、管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団。《札幌市民交流プラザ会館5周年事業》としてシュトゥット…

森の響きフレンド札響名曲コンサート 「発掘!発見!オペラ名序曲集」

令和5年(2023年)9月16日、札幌コンサートホールKitaraで首記の札幌名曲コンサートを聴いてきた。指揮は首席指揮者のマティアス・バーメルト。 プログラムは次のとおり。 ・ロッシーニ:歌劇「どろぼうかささぎ」序曲 ・レズニチェク:歌劇「ドンナ…

第655回札幌交響楽団定期演奏会

令和5年(2023年)9月9日、10日、第655回札幌交響楽団定期演奏会を聴きに行ってきた。 指揮は首席指揮者のマティアス・バーメルト、ピアノはフランス出身のリーズ・ドゥ・ラ・サールで、2022年に予定していた共演が急遽中止になり、今回が初…

オーディオのこと 61(ハーモニー(和音)の再生)

音楽はドレミの音階から成り立っている。音階を組み合わせたのが「和音」、「和音」を一定の法則に従って横に結び合わされたのが「和声」である。 音階は周波数の比によってつくられている。ピアノの鍵盤を想像してほしい。1オクターブ離れた音(ドとオクタ…

オーディオのこと 60(「レコード演奏家」ということ)

前回、「ヴィンテージオーディオ」の中で「ヴィンテージオーディオを使っている人はオーディオ機器に合わせたソフトを選んでいる」という趣旨のことを書いた。その時、オーディオ評論家の故菅野沖彦氏が提唱していた「レコード演奏家論」のことを思い出した…

森の響きフレンド札響名曲コンサート 「ポンマーの贈り物 ドイツ3大B」

令和5年(2023年)8月26日、札幌コンサートホールKitaraで首記の札幌名曲コンサートを聴いてきた。指揮は前札響首席指揮者のマックス・ポンマーで2019年以来4年ぶりの共演となった。 プログラムは次のとおり。 ・J・S・バッハ:ブランデンブ…

オーディオのこと 59(ヴィンテージオーディオ)

オーディオには「ヴィンテージオーディオ」と言われる分野があり、専門店もある。「ヴィンテージ」とは日本語にすると「年代物」と云っていいと思う。スピーカーだとタンノイのオートグラフ、JBLのオリンパス、ハーツフィールド、アルテックのA5、A7…

オーディオのこと 58 (オーディオ機器を「試聴する」ということ 2)

「オーディオのこと56」で、アンプの原理は「電源」と「増幅素子」と「負荷」であり、「負荷」は出力側の入力インピーダンスであり、スピーカーはパワーアンプ(またはプリメインアンプ)にとって「負荷」となる。スピーカーを取替えるということはこの「…

オーディオのこと 57 (オーディオ機器を「試聴する」ということ)

購入するかもしれない機器、今、話題の機器を試聴してどんな音がするかを確かめるために試聴するのはオーディオ趣味の醍醐味のひとつかもしれない。自分のオーディオシステムに、アクセサリー等も含め違う機器に取替え、試聴して、どう音が変わるのかという…

札幌交響楽団 hitaruシリーズ定期演奏会 第14回

令和5年(2023年)8月3日札幌文化芸術劇場hitaruで第14回hitaruシリーズ定期演奏会を聴いてきた。指揮は、鈴木優人、ピアノ独奏は阪田知樹だった。 プログラムは、 ・プーランク:フランス組曲 ・グリーグ:ピアノ協奏曲 ・武満徹:夢の時 ・ストラ…

クラシック音楽を「聴く」ということ

本格的にクラシックを聴き始めたのは高校生の時だったが、クラシックばかり聴き始めると流行歌を聴いている余裕が全くなくなった。レコードは廉価盤を買っていたが、それでもせいぜい1ヶ月に5枚ぐらいしか買えず、知っているクラシックの曲がどんどん増えて…

オーディオ試聴会 24(ラックスマン試聴会)

令和5年(2023年)7月29日、ラックスマンの試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はラックスマン広報部長 小嶋康さんだった。老舗のラックスマンの新製品となるネットワークトランスポートを主に試聴してきた。 試聴会での使用機器は次の通…

オーディオ試聴会 23(タクトシュトック試聴会)

令和5年(2023年)7月23日、タクトシュトックの試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。講師はタクトシュトックの庵吾朗さんだった。タクトシュトックは2021年に設立された新しい輸入代理店で日本にまだ輸入されていない音がいい製品を日本市…

都道府県魅力度ランキングのこと

毎年、都道府県と市町村の魅力度ランキングが発表されている。民間のシンクタンクの調査なのだが、年々注目度が高くなり22年はテレビ番組で生放送もされた。毎年、上位よりも最下位がどこになるのかということで話題になる。22年も北海道が1位で、最下…

私のレコード蒐集史~レコード芸術休刊に寄せて

71年間発売されてきた「レコード芸術」(音楽之友社)が7月号を最後に休刊した。これを機に自分のレコード蒐集史を書いてみたいと思う。 最初にクラシック音楽を聴き始めたのは高校に入る少し前だった。ある本を読んだことがきっかけで世界の国歌を聴いて…