令和5年(2023年)を振り返る

 今年も年末になったので今年のコンサートとオーディオのことを中心に振り返りたい。 

 今年は札響主催の定期演奏会、hitaru定期、名曲コンサートは全て聴いた。今、改めてブログを読み返してみたが、どれも甲乙付けがたくレベルもそれなりに高かったので際だってよかったというコンサートは特になかった。聴きに行く度にまた次も聴きに来ようと思わせてくれる演奏ばかりでどれも素晴らしかった。

 それ以外ではウィーンプレミアム、PMFなども聴いた。ウィーンプレミアムはウィーン・フィルのメンバーによるウィンナ・ワルツを中心にしたプログラムだった。もちろん素晴らしいが普段聴けないような演奏とまでは思わなかった。普段、日常的に聴いている札響の演奏レベルが高くなっているのでもう外国のオーケストラを聴いても-違いはもちろんあるが-驚きまでは感じなくなってしまったのかもしれない。もう少し自分なりに違った観点から関心を持って聴くようにしないとコンサートにも飽きてしまうかもしれない。

 オペラはフィガロの結婚サロメドン・カルロを鑑賞することができた。オペラはまだ実演に接する機会が今まで少なかったので新鮮な気持ちで鑑賞することができるそうだ。

 札幌以外で聴いたコンサートは6月に東京オペラシティホールで東京フィルハーモニー交響楽団を聴いただけだった。本当はもう少し道内外の地域でコンサートを聴きたかったのだけで結局果たせなかった。昨年から行きたいと思っていた関西方面にもまだ聴きに行っていない。宿泊費の値段も上がっているので行きづらくなっている。来年はどうなるだろう。

 

 オーディオでは3月にラインケーブルをラックスからアコースティックリバイブに変更したこと。6月にステレオカートリッジの片チャンネルが断線し、直すには針交換価格がかかるので思いきって光カートリッジに変更することにした。しばらくモノラルカートリッジで聴いていたが、買取業者も12月のボーナス前の方が売りやすいだろうと考えて11月初旬にカートリッジ、フォノアンプ、ケーブル類を買取りに出し、その他諸々で何とかフォノアンプ買替えの予算を捻出することができた。納品は来年になるらしい。オーディオ誌の試聴記事ではかなり高評価という内容になっているがこればっかりは実際に聴いてみないとわからない。

 6月に断線したステレオカートリッジはフェーズメーションのPP-2000という製品だった。値段が高かったがスタイラスは減らないというメーカーの言葉を信じて購入することにした。しかし、まさか断線するとは思わなかった。

 光カートリッジも普及モデルか標準モデルにするかで悩んだが、安いモデルを購入してもすぐに高い方が欲しくなると思ったので結局高いモデルにした。

 

 レコードは3月にショルティ指揮/ニーベルングの指環全曲の英盤オリジナルを購入した。きっかけはリマスター盤が出たので英盤オリジナルとどちらの音がいいかということだった。いろいろな人に聴いてみたがリマスター盤がいいという方とオリジナル盤がいいという方がいて結局購入して聴き比べるしかないと決め、英盤オリジナルの方が奥行き感、ダイナミックレンジなどに差があり英盤オリジナルで揃えることにした。セカイモンという通販サイトで購入すると売れているレコードなのかリマスター盤で揃えるより安かった。 

 それ以来、セカイモンで「クラシック名録音106究極ガイド」(嶋護著 ステレオサウンド社刊)に掲載されているレコードを主に蒐集することにした。年末に30枚近く購入したが、フォノアンプがまだ納品されていないので聴くのは来年になる。聴けるようになれば空気録音を上げるつもりでいる。

 

 オーディオもレコード蒐集も先が見えてきたし、コンサートにも新たな発見がないとなるといろいろと煮詰まってしまったのかもしれない。とりあえずは新しいカートリッジとフォノアンプで今までのレコードを聴いてこれからのことを考えてみたい。