7月17日、輸入代理店ステラの試聴会に行ってきた。聴きたかった製品はゴールドムントのセパレートアンプ。しばらく輸入されていなかったゴールドムントが輸入されることになったのでどんな製品なのか聴いてみたかった。
・CDプレーヤー エソテリック グランディオーソ K-1X(税込み 3,080,000円)
・プリアンプ ゴールドムント MIMESIS 22H Nextgen(税込み 9,680,000円)
・メインアンプ ゴールドムント TELOS1000 Nextgen(税込み12,100,000円)
・スピーカー ウィルソンオーディオ SASHADAW (税込み 7,370,000円/pair)
合計金額が約三千万円という超高額なシステムだった。
1曲目はモーツァルトのヴァイオリンソナタ。空間が拡がり余韻がきれいに響いていた。ステラの橋隅社長が直接来て話しをされていた。それによるとゴールドムントは設立されて40年ぐらいになるが、空間の再現力を重視してきていて、スピーカーの後ろに音場が拡がりリアルな再生を目指してきた。そのためには可聴周波数外の音にならないような音まで再生することを目指し、小さな信号もしっかりと増幅する技術を磨いてきたと話していた。
2曲目は波多野睦美(メゾソプラノ)&つのだたかし(ギター)の曲。立ち上がり立ち下がりがいい、いわゆるハイスピードの音で透明感があり、濁りがない。
3曲目はドヴォルザークの弦楽四重奏を木管五重奏に編曲した曲。印象は今までと同じく透明感がある響きだった。ゴールドムントは一人の人がある拘りで作るのではなく、分業で製作しているので音色に偏りがないとも話していた。かつては低域の締まりを重視するなどタイトな音になっていたらしい。
4曲目はキース・ジャレットのジャズトリオ。ウッドベースのきれ、輪郭をしっかりとリアルに再生していた。
5曲目はマイルス・ディヴィスのアラウンド・ザ・ワールドからの曲。トランペットが真ん中に定位して奥行き感もある。
6曲目はチャイコフスキーのくるみ割り人形からフィナーレ。オーケストラの各楽器の分離がいい。橋隅さんはオーケストラの各楽器が「ほぐれる」という言い方をしていた。迫力があり、音場も拡がり、Dレンジも広い。ただ、ここで聴いた音は奥に定位している音に今ひとつリアルさが懸けてきたようにも感じられた。これはおそらくスピーカーのセッティングの問題だろう。
最後の7曲目はジャズのビッグバンド。伸びやかで迫力もありとてもよかった。