オーディオ試聴会 19(TAD試聴会)

令和5年(2023年)3月18日、TADの試聴会に行ってきた。場所は大阪屋6階の試聴室。TADは「テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ(TECHNICAL AUDIO DEVICES LABORATORIES)」で1978年に設立されたパイオニアのプロ機器部門だった。それが2002年に民生機器も生産するようなり2007年にパイオニアから独立してTADとなった。

試聴会での使用機器は次の通り。

○TAD

・スピーカー TAD-CE1TX  定価:1,485,000円(税込/1本)

SACDプレーヤー TAD-D700 定価:4,950,000円(税込)

・プリアンプ TAD-C600 定価:4,400,000円(税込)

・ステレオパワーアンプ TAD-M700S 定価:4,950,000円(税込)

SACDプレーヤー TAD-D1000TX-S 定価:2,310,000円(税込)

○ネットワーク デルを使用

 

 説明は、TAD LABO 輿水さん(パイオニアから出向)

 TADの製品は輸出用と国内用で値段が違うのでホームページに値段は載せていない。

 D-700はUSB入力がないのでD1000を使用している。

・オリンピックファンファーレ アキュフェーズSACDより

素直な聴きやすい音。デジタルなのにレコード再生のようにウーファーがバタバタと振動しているのが気になる。

ツイーターはベリリウムの蒸着

イーグルス ホテルカリフォルニア(ライブ)

 ライブコンサートでTADのユニットを使用していた。そこでの音がよかったのでTADが有名になるきっかけになった。クセのないいい音、ウーファーの振動はなかった。

 前作とツイーターは変わっていない。木材の組み方で強度を上げている。それによってユニットの素材の強度もあがった。

・ベニー・アンデション(アンダーソン) 元アバのキーボード奏者

 ピアノアルバムからの曲。ピアノの音色もやわらかい。

 ブックシェルフは空間表現に長けている。バスレフは横のスリットから出している。

・オーディオ評論家 傅信幸ポピュラーセレクションから ボブ・スキャッグズ ジョジョ

迫力がありながらもうるさくない

 製品はハンドメイド

 D700はバーブラウン製のDACチップで以前から使っている。厚みが有り純度が高い。CDを読み取る時はレーザーを偏光レンズで集めて読み取り精度を上げているのでディスクの回転数をあまり上げなくて済んでいる。速く回さないために静かで電力を他の部品に充てられる。

・マイケルジャクソン スリラー

 これは少し迫力不足か?入っている音は全部出ているので録音のせいだろうか。

TADは入口から出口まで国内自社生産をしている数少ないメーカー。

ヒラリー・ハーン カルメン幻想曲

 ヴァイオリンらしい繊細さもよく出ている。

 日本出荷分が一番いい部品を選んでいる。それは日本の電力事情が100Vと一番悪いから。

ユーミン 冬の終わり

 NHKの「ソングス」という番組に日本のメーカーでわかりやすいオーディオ機器ということでレンタルしている。

 少しあっさりしているが録音か?ヴォーカルの再生としては音が奥に引っ込みがちだが、クオリティは高い。