オーディオ試聴会6(SAEC(サエク)試聴会)

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ヤマハのプレーヤーに搭載されたサエクのトーンアームとスタビライザー


 令和3年(2021年)9月11日、SAEC(以下サエク)の試聴会に行ってきた。場所はオーディオ店の試聴室。

 試聴会での使用機器は次の通り。

・カートリッジ ミューテック LM-H(生産終了) 定価:297,000円(税込)

・トーンアーム サエク WE-4700 定価:1,309,000円(税込)

・レコードプレーヤー ヤマハ GT5000 定価:660,000円(税込)
・フォノイコライザーアンプ ラックスEQ-500 定価:550,000円(税込)

SACDプレーヤー ラックス D-10X 定価:1,320,000円(税込)

・プリメインアンプ ラックス L-509X  定価:858,000円(税込)
・スピーカー B&W 803D3(生産終了) 定価:1,485,000円(1本/税込)
電源ケーブル キャメロット PM-ARTHUR(アーサー)5(2.0m)定価:495,000円(税込)

電源ケーブル サエク PL-9000(2.0m) 定価:137,500円(税込)
電源ケーブル サエク PL-5900(2.0m) 定価:49,500円(税込)
・レコードスタビライザー サエク SRS-9  定価:42,900円(税込)

ターンテーブルマット サエク SS-300MK2 定価:42,900円(税込)

 

 今回の試聴会は電源ケーブル、新発売のスタビライザーとターンテーブルマット、そしてヤマハのレコードプレーヤーに付属しているアームとサエクのアームとの比較試聴だった。

 最初はCDプレーヤーの電源ケーブルの聞き比べだった。1:付属ケーブル 2:PL50003:PL9000 4:PMアーサー5と聞き比べをした。

 PL5000はPCTripleCという銅を鍛造して結晶の向きを変え電気を流れやすくしたという線材を使用している。

 PL9000はそれに加えて静電気を発生させない特殊な素材を使用したプラグをしようしている。

 PMアーサー5は更にそれに加えて電磁波を低減させるパワーコンディショナーを搭載している。このような違いが値段にも反映されてくるらしい。ギタートリオの曲で比較したが、音は当然のように高いケーブルの方が良くなる。

 次にホリーコールトリオという曲で1,2,3の比較をした。曲が変わっても聞き比べの結果は値段通りだった。

 次にアナログレコードに移り、サエクのWE-4700を搭載したレコードプレーヤーでスタビライザーとターンテーブルマットを試聴した。1:付属ゴムマット、2:スタビライザー使用、3:ターンテーブルマット使用、4:スタビライザーとターンテーブルマット使用で比較した。

 曲はシェリングのバッハヴァイオリン協奏曲だったが、音については4、3、2、1という順番だったが、4と3は好みの範疇かもしれない。その後、ジャズでも同様に聞き比べたが、結果は大体同じだった。

 ここまでですでに予定の時間を超えていたのだが、せっかくレコードプレーヤーを2台持ってきているのでヤマハのレコードプレーヤーの付属アームとサエクのアームWE-4700の聞き比べをした。当然4700の方が音は良く、音楽の深い表現力に差があり、それまでのアクセサリーを聞き比べた時の音の違いとは質が違うと感じた。

 今回は電源ケーブルやスタビライザーなどのアクセサリー類の比較試聴だった。製品よりもアクセサリー類の比較試聴というのは似たような傾向で音が変わるので音の違いも分かりやすく結構面白い。

 以前、サエクではない、他メーカーの高価な電源ケーブルを使用しようしたことがある。自宅のオーディオシステムでは電源のノイズ対策として高周波をカットする電源ボックスを使用しているが、その電源ボックスと付属ケーブルを使用した方が高価なケーブルを使用したときよりも音がよかったので、その高価なケーブルは知人に譲った、ということがあった。

 電源ケーブルや信号ケーブルは各メーカーがしのぎを削って値段が高い物も多くなっている。ケーブルといっても安い買い物ではないので、試聴会の印象だけで判断するのではなく、購入するなら自宅のシステムで一度試聴してから導入を決めた方が良いと思う。

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ラックスのSACDプレーヤーD-10XとプリメインアンプL-509X