令和3年(2021年)10月27日、札幌コンサートホールKitara小ホールで首記コンサートを聴きに行ってきた。
演奏は、マリンバが沓野勢津子、ヴィブラフォンが細江真弓(札幌交響楽団打楽器奏者)、ピアノが田島ゆみだった。沓野さんと細江さんは京都市立芸大の同期生とのこと。
昨年開催する予定のコンサートが1年延期となってこの日に開催された。
プログラムは以下の通り
・F・ショパン:「24の前奏曲 作品28より」第15番 雨だれ
・J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より シャコンヌ
《休 憩》
・湯山昭:「お菓子の世界」1.序曲 お菓子のベルト・コンベヤー 2.シュー・クリーム 3.ドロップス 4.チョコ・バー 5.金平糖 6.プリン 7.鬼あられ
・M・カステルヌオーヴォー=テデスコ:ギター協奏曲 第1番(マリンバ・リダクション)
副題のとおりクラシックの曲と現代曲を交互に演奏するというプログラムになっている。マリンバはオーケストラでたまに使われることもあるので「カン」とか「コン」という木の乾いた響きを想像していたが、聴いてみると「ポン」とか「ボン」という音でより深い響きだった。沓野さんのマリンバはこおろぎ社の特製品らしい。
4本のマレットを使って聴いたクラシックの曲は新鮮で面白かった。中でもシャコンヌはマリンバの特徴を生かす編曲がされていてとてもよかった。
ヴィブラフォンとの協演では中域の音が厚くなり高域がヴィブラフォン、低域がマリンバという鳴り方が興味深かった。
後半はピアノとの協演もあったが、ピアノとは音色が被らずにマリンバ独特の音が聴けた。
アンコールはピアノ、ヴィブラフォン、マリンバでドビュッシーの子供の領分からゴリウォーグのケークウォークを演奏した。
来年も開催されるのならまた聴きに行きたい演奏会になった。