東京旅行記&OTOTEN

 令和5年(2023年)6月23日(金)~24日(土)一泊二日で東京に行ってきた。今回の目的は初めて行く東京オペラシティホールで東京フィルハーモニー交響楽団の演奏会を聴くことと、これも初めて観に行くオーディオフェアのOTOTENでトーンアームメーカー「グランツ」の濱田さんに会いに行くことだった。

 4月頃に飛行機とホテルを予約したが飛行機往復とホテル代(朝食付)で二万八千円程度ととても安かった。

 23日、新千歳発の飛行機は12時20分のADOだったので余裕を持って空港連絡バスで行った。始発なので楽に座れたが、大通、札幌駅を通過するにしたがって観光客で満員になった。しばらくコロナ禍で空いている空港行きのバスばかりだった混雑に慣れていない。そういえばコロナ前はホットパンツ姿の外国人の女性が隣で足を組んで座っていて目のやり場に困ったことを思い出した。

 新千歳空港に11時頃について昼食を摂ろうと思ったが、ラーメン店、スープカレー店はすでに行列になっていた。そこで一番空いていた中華料理店であんかけ焼きそばを食べることにした。札幌市内で食べるあんかけ焼きそばと比較すると味は普通、量も少なく値段が高かった。

 今のADOの搭乗手続きは24時間前にならないとチェックインができない。それから表示されたQRコードをスマホに保存するかパソコンから印刷するかしてゲートを通過したり搭乗したりするようになった。今回は無事に済んだがスマホだけというのは何とも心細いので印刷しやすいようにしてもらいたい。

 ADOは離陸してから着陸するまで1時間10分とかなり速い気がする。ANAやJALだと1時間30分ぐらいかかっていたと思う。予定通りに羽田には着いたがそこから空港の出口までが遠かった。宿泊ホテルが秋葉原駅の近くだったので羽田からモノレールで浜松町に行きそこから山手線で秋葉原に行った。三十数年前に初めて秋葉原に来た時はこんなすごい電気街があるのかという感じだったが、今は「オタクの街」でコスプレをした人が目立っていた。宿泊ホテルは昌平橋を渡って直ぐの場所だったが、手前の万世橋を渡ってしまったため遠回りをすることになってしまった。道路というのは直交していて左へ行って右に行っても、真っ直ぐ行って左に行っても距離は同じと考える札幌民の性分が裏目に出てしまった。こういうところが東京に何度行っても慣れない原因の一つなのだろう。

 汗だくになってホテルに着いたら丁度、チェックインの時間になったので一休みして午後4時頃に初台のオペラシティホールに向かった。初台には小川町(おがわまち)から新宿線1本で行ける。夜に乗換えはしたくないので必ず乗り換えなしの駅の近くにホテルを取ることにしている。

 コンサートは午後7時、チケットの引き換えは6時からなのでオペラシティの地下で食事をすることにした。展望ラウンジにレストランもあるらしいが値段が高そうなので敬遠した。レストラン街を何周もして、ようやく「築地食堂源ちゃん」で「魚河岸フライ定食」を食べた。税込1,200円だったが東京で値段相応の食事をしたのはこれが初めてかもしれない。午後6時にチケットを受け取り、コンサートを聴いた。コンサートについては別のブログに書いている。シティホールで気付いたのは椅子の背もたれの低さ。背もたれが肩までしかなくクッションは肩甲骨までしかなかった。首を支える場所がないので少し疲れる。1階席は段差が少なくオペラハウスの平土間のような感じで、その分ステージが高いところにあるような気がした。

 帰りは京王新線から都営新宿線に乗り入れている電車で小川町まで行った。今はスマホの乗換えアプリで検索できるからいいが、もしこれがなかったらこの乗り入れというのがイメージできなくて多分迷っていただろう。

 宿泊を伴う旅行をするときはパジャマを持っていくことにしている。ホテルに用意されている寝具では前が開(はだ)けてなかなか寝付けないのと、冷房をいれたまま寝ると寝冷えをしてしまうのを防ぐためだった。しかし、思ったよりも暑くなかったので冷房なしで寝ることができ結局パジャマは必要なかった。

 失敗したのはJR中央線の目の前のホテルだったので電車が通る度にそれなりに音がすること。耳栓をするほどではなかったけどこれからは線路の側はできるだけ避けるようにしたい。

 翌日の朝食はビュッフェスタイルで和食と洋食のどちらも選べてメニューも多くスープカレーまであった。これも東京のホテルでは初めてというぐらいの豊富さだった。

 9時にチェックアウトをしてOTOTEN会場となっている有楽町の東京国際フォーラムに向かった。昌平橋を渡って真っ直ぐ秋葉原駅に着くことができた。山手線で有楽町に行くと目の前に会場があった。1階の案内でコインロッカーの場所を訊いて地下1階に向かった。案内図を見るとコンビニがあるようなので昼食用のパンを買うために探し回っていたら大きな建物だなという感じがした。よく見るとOTOTENの会場となるのはガラス棟だけでこの国際フォーラムは、大中小のホールがある巨大な集合体でコンサートなども盛んに行われているらしい。

 10時開場で入口の列に並んだのは9時40分頃。その時はそれほど長い列ではなかったが、瞬く間に列が長くなっていった。入場してから予定していたメーカーの方にお会いして11時からのセミナーに参加するために行列に並んだ。セミナーの内容は元ダイヤトーンスピーカー設計者の佐伯多聞さんという方で「スピーカー技術の100年について」という題で1時間30分の講演だった。主催は誠文堂という出版社で「スピーカー技術の100年」という本が出版されているのでそれに合わせたセミナーだったのだろう。

 セミナー終了後、地下1階で昼食用に買っておいたパンを食べた。コロナ禍では気軽にその辺で食事というわけには行かなかったがようやく食べられるようになった。それから様々なブースに行ってみたがどこも混んでいた。座るどころか後ろに立っていることもままならず10分程度で次のブースで行くような感じだった。結局座って聴けたのはCSポートだけだった。4時からリクエスト大会に参加するために会場に入った。参加者が持ってきた音源をハイエンドシステムで聴くというイベントだった。最初に音が出るまで30分ぐらいかかったが何曲が聴いたところで5時頃に会場を後にした。

 帰りは山手線で有楽町から浜松町に行きモノレールで羽田に向かった。品川まで行って京急に乗換えた方が電車代は少し安くなるが、モノレールの方が座っていられるのでこちらにした。羽田で以前利用したパン屋を探したが別の店になっていた。コンビニでパンを買いADOの搭乗口に向かったがこれが遠い。一番端の搭乗口だった。

 無事にスマホで搭乗して座席に着いた。他社はわからないがADOは隣り合う座席は、家族等は除き、同性になるように工夫している気がする。帰りもADOは離陸してから着陸するまで1時間10分と速かった。

 札幌駅に早く着きたかったので帰りは快速エアポートにした。エスコンフィールドは試合がない夜でも煌々と灯りが点いていた。

 8月末でエスタが営業終了になるのでレストラン街で蕎麦と豚角煮定食を食べた。もう最後だからか以前入ったときよりも愛想がよかった気がする。