令和5年(2023年)7月1日、オリヴィエ・ラトリーのオルガンリサイタルを聴いてきた。Kitaraでの演奏は11年振りになる。
プログラムは次の通り。
・F・クープラン:教区のためのミサ曲より グラン・ジュによる奉献唱
・J・S・バッハ:パストラーレ ヘ長調BWV590
・サン=サーンス/シン=ヤン・リー編曲:組曲「動物の謝肉祭」より
第7曲:水族館
第10曲:大きな鳥籠
第13曲:白鳥
・フランク:オルガンのための3つの小品より 第3曲 英雄的小品 ロ短調
第3楽章 アンダンティーノ・クアジ・アレグレット
第4楽章 アダージョ
第5楽章 トッカータ
・ラトリー:即興演奏(山田耕筰作曲、北原白秋作詞の「この道」をモチーフにした即興演
奏)
アンコールは学校のチャイムで聴き馴染んだ鐘の音をモチーフにした「ヴィエルヌ:幻想的小曲集より ウェストミンスターの鐘 」だった。
専属オルガニストが昨年12月に急遽帰国(健康上の理由らしい)したためオルガンコンサートからはしばらく遠ざかっていた。昨年の10月以来、久しぶりに聴くオルガンコンサートになった。
一音一音をはっきりとさせる弾き方ではなくパイプオルガンの壮大な厚い響きを聴かせるような演奏だった。中でもヴィドールのオルガン交響曲はパイプオルガンらしい壮麗な響き醸し出していた。