第23代札幌コンサートホール専属オルガニスト ヤニス・デュボワ デビューリサイタル

 令和4年(2022年)10月8日、Kitaraの専属オルガニスト ヤニス・デュボワさんのデビューリサイタルを聴いてきた。デュボワさんは1993年のフランス生まれ。

 

プログラムは次の通り。

・J・S・バッハ:幻想曲とフーガ ト短調 BWV542

メンデルスゾーン:オルガンソナタ ニ短調

         第1楽章コラール:アンダンテ・ソステヌート-アレグロモルト

         第2楽章フーガ:ソステヌート・エ・レガート

         第3楽章フィナーレ:アンダンテ

ブラームス前奏曲とフーガ ト短調

デュリュフレ:アランの名による前奏曲とフーガ 作品7

・J・アラン:幻想曲 第1番JA72

       幻想曲 第2番JA117

・トゥルヌミール:神秘のオルガン「聖霊降臨節」作品57台35曲 聖母被昇天より              第5楽章 パラフレーズ・カリヨン

 

 アンコールはJ・S・バッハ:オルガン協奏曲 イ短調 BWV593より 第1楽章だった。

 

 最初のバッハの曲を聴いたときから、一音一音をしっかりと響かせる演奏をしていて、前任のニコラさんの「器用さ」とは違うタイプに感じた。必要なところは十分に鳴り、贅肉を削ぎ落としたような感じの演奏とでもいおうか。

 後半の近現代の曲は幽玄な響きを携え、オルガンの様々な音色を駆使していた。壮大なオルガンの響きも聴き応えがあった。