第495回名古屋フィルハーモニー交響楽団定期演奏会

 令和3年(2021年)11月20日、愛知県芸術劇場コンサートホールで名古屋フィルハーモニー交響楽団を聴きに行ってきた。

 指揮は音楽監督小泉和裕。プログラムはメンデルスゾーン交響曲第4番「イタリア」、フランク:交響曲だった。

 小泉さんは2018年10月の第613回札響定期でベートーヴェン交響曲第3番「英雄」を聴いていてスケールが大きい演奏だったことを憶えている。

 1曲目は「イタリア」。編成は14-12-10-8-7。弦は厚みがある感じの音色、ホールも一般的には聴き取りにくいファゴットコントラバスもよく聴き取れる。オーケストラの音にも厚みがあり小泉さんの棒によく応えていた。

 2曲目は「フランク交響曲」。弦の編成は同じだが管楽器が増えている。低弦のピアニッシモから次第に音量を上げてフォルテッシモを見事に作るのは小泉さんの良さだと思う。

 残念だったのは楽器の数が増えて音が大きくなると音が混濁して、少しうるさくなることだった。小泉さんもオーケストラを鳴らすのが上手いので音量が大きくなるにつれてうるささも増してしまっていた。その原因がホールなのかオーケストラなのか、それとももっと他に原因があるのかは初めて聴くのではっきりとはわからない。

 

 座席は2階10列52番だった。Kitaraだと2階RB席の最前列だがそこよりはステージが近く感じる。ステージ上方にはアクリル製の反射板が吊されている。天井にはカーテン風の装飾が施されていて音がいろいろな方向に反射するようになっている。

 全体の形は、ホームページにはアリーナとシューボックスを組み合わせた形式と書かれているように、シューボックスの四つ角を切って八角形にしたようになっている。壁は主に平面で構成されていてステージの後ろは木質パネルで覆われている。客席数は1800席。

 座席はKitaraよりも狭く、肘掛けの間に両腕が入らなかった。座席の下には荷物を入れるスペースがある。

 クロークが休止中だったがホワイエ内にコインロッカーがあったので旅行者にはありがたかった。