新進演奏家育成プロジェクトオーケストラ・シリーズ

 令和4年(2022年)2月23日、札幌コンサートホールKitara大ホールで首記演奏会を聴いてきた。

 プログラムは

・クルーセルクラリネット協奏曲第3番 内山ちまり(苫小牧市出身)

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番 金子遥亮(釧路市出身)

・ドリーブ:歌劇「ラクメ」より”どこへ行く?インドの若い娘よ” 清水一智子(ソプラノ 札幌市出身)

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 古川佳奈(札幌市出身)

指揮は現田茂夫、管弦楽は札幌交響楽団。編成は10-8-6-4-3だった。

 

 クラリネットが速い箇所で少し音量が落ちるのが気になった他はテクニックも申し分なかった。

 チェロもよく響いていたし、ソプラノも高い音が連続する難曲を見事に歌いきっていた。ピアノもテクニックは申し分なかった。

 「新人」ではなく「新進」なのですでにコンサート慣れは十分にしていると思われる。一部のブロにありがちな「ルーティンワーク」のような演奏にはない新鮮さがこのようなコンサートの魅力ともなっている。プロフィールを読むと学生が多いようだ。彼らがこれからどのような音楽家になっていくのかわからないが、申し分ないテクニックに相応しい表現力を身につけて欲しいと思った。

 

 ソプラノは指揮者の横で歌っていたが、以前はこの場所で歌うと、音が散漫になっていたが、声がとてもよく聞き取れるようになっていた。これもKitara改修の効果かもしれない。