令和4年(2022年)7月16日、Kitara大ホールで首記コンサートを聴きに行ってきた。このコンサートがPMF開催のコンサートで以前は芸術の森で開催されていたように思う。
開催に先立ち、主催者の札幌市長の挨拶と司会者による曲の紹介があった。
指揮はケン=デイヴィット・マズアで長らくライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者に就いていたクルト・マズアの子息である。
ヴァイオリンは金川真弓、チェロは上野通明、ピアノは北村朋幹だった。
プログラムは次の通り。
・バーンスタイン:「キャンディード」序曲
・ベートーヴェン:ヴァイオリン、チェロとピアノのための三重協奏曲
・シルヴェストロフ:参加-2001
編成は前半がやや変則的な10型、後半が12型だった。
1曲目は「キャンディード」序曲。PMFではすでに定番となった曲。管楽器セクションにベルリン・フィルの教授陣が加わって演奏された。
2曲目はベートーヴェン三重協奏曲。オーケストラはアカデミー生だけになった。金川さんのヴァイオリンがとても冴えていたのが印象的。
3曲目は「讃歌-2001」。ここにウクライナの作曲家の曲をプログラムに入れていた。弦楽合奏による曲で、プログラムによるとウクライナ侵攻後、各地で取り上げられている曲とのこと。演奏終了後、指揮者が手を下ろし演奏者が楽器を置いた後に拍手があった。
4曲目は「宗教改革」。弦楽器の首席にウィーン・フィルの教授陣が加わった。この曲は第5番となっているが2番目に書かれた曲のようで出版されたのがメンデルスゾーンの死後だったので第5番となったようだ。
演奏は指揮者がベテランの教授陣とアカデミー生をよくバランスを保たせながらコントロールしていたと思う。
PMFオーケストラは当然毎年奏者が入れ替わるので素晴らしい演奏をする年もあれば、やはり学生だなと感じる年もある。今年は平均的という感じだろうか。