令和4年(2022年)8月7日、砂川市地域交流センターゆうで札響砂川公演を聴いてきた。来日が予定されていた首席指揮者のマティアス・バーメルトはスイス国内で新型コロナの陽性判定が出たため来日ができなくなったため円光寺雅彦に変更になった。
プログラムは、モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲、シューベルト:交響曲「未完成」、ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」だった。コンサートマスターは会田莉凡。プログラムに変更はなかった。編成は、10-8-6-5-4。
1曲目は「魔笛」序曲。ホールの響きがまったくなく曲が休符になると静寂に包まれるという程のデッドな響き。演劇用のホールなのかもしれない。基音がまともに聞こえ普段聴き慣れている札響の響きとはかなり印象が違う。
2曲目は「未完成」。冒頭の低弦のピアニッシモもあまりよく聴き取れなかったし、弦の響きがうるさく感じた。このうるささはホールの響きの所為かと思っていた。
前半での演奏は標準的なとても聴きやすく名曲を堪能できるものだった。
3曲目は「運命」。後半では、前半で気になっていた弦のうるささがなくなっていた。なんらかの修正があったのだろうか。演奏は標準的な中に力強さも感じられる演奏だった。
アンコールは弦楽合奏による「ロンドンデリーの歌」だった。
昨年11月に愛知県芸術劇場で名フィル、6月に東京の東京芸術劇場で読売日響、サントリーホールで東京交響楽団のコンサートをそれぞれ聴いた時、弦楽器がうるさく聞こえたのが何故なのか気になっていた。
この日の砂川の交流センターで前半のプログラムを聴いた時はKitaraやhitaruで聴く札響の音色とは違うので弦がうるさく感じるのはホールの所為なのかと思った。しかし、後半になってそこを修正してきたので弦がうるさいのはオーケストラの所為だと判った。
同じオーケストラをいろいろなホールで聴くといろいろなことに気付かされる。