令和5年(2023年)2月26日(日)、札幌文化芸術劇場hitaruで歌劇「フィガロの結婚」を観てきた。指揮は奥村哲也、管弦楽は札幌交響楽団、合唱はhitaruオペラプロジェクト「フィガロの結婚」合唱団。主催は札幌文化芸術劇場hitaru。
26日と28日に公演があり配役も違う。
26日の配役は次の通り。
・アルマヴィーヴァ伯爵:岡本敦司
・伯爵夫人:倉岡陽都美
・スザンナ:三浦由美子
・フィガロ:大塚博章
・ケルビーノ:川島沙耶
・マルチェッリーナ:小平明子
・バルトロ:葛西智一
・ドン・クルツィオ:長倉駿
・バルバリーナ:西海綾香
・アントーニオ:小野寺睦
前回のプレ公演では二期会との共済だったが今回はhitaru単独主催公演となった。hitaruオペラプロジェクトは北海道にゆかりがあることを条件に募集した出演者で構成されている。とくに有名な指揮者、歌手がいるわけでもないが日曜日でもあり久しぶりのhitaruでのオペラ公演ということもあったのかこの日は満員だった。抽選で当たった座席は3列目でオーケストラピットが見えるような位置だった。
有名なアリアを朗々と歌う歌手こそいないが演出にはいろいろと飽きが来ない工夫が凝らされていると感じて、見ていてとても楽しかった。
「北海道らしさ」を盛り込んだ演出とのことだが、伯爵夫人とスザンナの喫煙シーンは北海道の女性の喫煙率の高さを反映したものだろうか。台詞がないススキノの社交場から来たような女性も登場していたし、セクハラシーンや着替えシーンもあったがこれも性に解放的な?「北海道らしさ」だろうか。
プログラムの解説には「性衝動(リビドー)を、人間の根源的なエロスとして赤裸々に描きたい」とあり、それは演技にもよく反映されていた。
歌手では伯爵夫人、伯爵、バルトロが良かった。長時間だったがとても楽しめる舞台だったので次回も期待したい。