令和5年(2023年)7月15日、Kitara大ホールで首記コンサートを聴きに行ってきた。
指揮はPMFには2011年以来の参加となるポーランド出身のクシシュトフ・ウルバンスキ。ピアノ独奏はヤン・リシエツキだった。
プログラムは次の通り。
・バーンスタイン:「キャンディード」序曲
・グリーグ:ピアノ協奏曲
編成はキャンディードとピアノ協奏曲が12-12-9-7-5、交響曲第5番は首席奏者が入るので14-12-10-8-6だった。
1曲目は「キャンディード」序曲。PMFでは必ずと云っていいぐらい演奏される曲になった。以前はもっと派手に演奏していたような気がするが今年は慎重な演奏という印象がした。
2曲目は「ピアノ協奏曲」。ティンパニィのクレッシェンドから始まる曲だが、これも派手な出だし慎重な出だしで始まった。続くピアノの音色は透明感があり一音一音がはっきりと明快なタッチが印象的だった。
3曲目は「交響曲第5番」。ウィーン・フィルの首席奏者が弦楽器、ベルリン・フィルの首席管楽器奏者と打楽器奏者が加わり音に厚みが増した。全体的にやや遅めのテンポで進んでいく。オーケストラ全体の音色はやや雑な感じもしたが、うまくまとめるというよりは演奏者1人1人が思い切って音を出すことに主眼を置いているように感じた。そのため粗さはあっても活き活きとした演奏に感じた。