以前、オーディオ機器ごとの変遷を書いたが、今回はここ10年のオーディオシステムの変遷をまとめてみたい。というのも来月、新しくプリアンプを買替えて10年かけて更新してきた一区切りとしたいからである。
10年前(2010年)、当時のシステムは次のとおり。
カートリッジ オルトフォン SPU Royal A
トーンアーム SME 3010R
レコードプレーヤー トーレンス TD-321markⅡ
MCトランス ウエスギ U・BRОS-5L
フォノアンプ ウエスギ UTY-7
プリアンプ ウエスギ U・BRОS-12
スピーカー タンノイ スターリングTW
ここから時系列で購入歴を書くと次のようになる。
11年 (高域用)パワーアンプ ウエスギ U・BRОS-30markⅡ
13年 カートリッジ フェーズメーション PP-300
14年 カートリッジ フェーズメーション PP-Mono
〃 レコードプレーヤー ラックス PD-171AL
〃 トーンアーム オルトフォン 212S
15年 SACDプレーヤー エソテリック K-05X
〃 スピーカー タンノイ ターンベリー85LE
16年 インシュレーター 特許機器 ウインド・ベル
17年 MCトランス フェーズメーション T-500
〃 カートリッジ フェーズメーション PP-2000
18年 フォノアンプ ウエスギ U・BRОS-220
〃 トーンアーム グランツ 104S
19年 超音波式レコード洗浄機 カーマスオーディオ KA-RC-1
21年 プリアンプ ウエスギ U・BRОS-280R(予定)
トータルではそれまでの2倍ぐらいにはなると思うが、それまで使用していた機器は下取りや買取りに出しているのでそのまま出費になっているわけではない。10年以上前まではかなりの金額をレコードに費やしていたがそれをオーディオに振り向けた。15年と18年がかなりの出費になっているようだが、SACDプレーヤーとトーンアームはローンを組んで買っている。
10年かけて更新してきた理由は、オーディオシステムというのは弱いところの音が出てしまうからだった。きっかけは、最初のバイアンプにするためパワーアンプを1台追加したところから始まる。これによりスピーカーの役不足が顕著になった。確かに音は良くなったが、スピーカーの物足りなさも同時に出てきた。
それで次はスピーカーと思ったが、これ以上となると一気に2倍ぐらいの値段になる。これは数年がかりでお金を貯めるしかないと思っていたら、25年使用し続けたレコードプレーヤーが壊れた。買替えと同時に現在の新しい製品に更新していくことも考え、トーンアームも新しくした。
次こそスピーカーと思ったらCDを大量に譲り受けることになりSACDプレーヤーを新しく買わなくてはならなくなった。手持ち資金がないのでローンを組んだ。そして突然、程度のいいタンノイのアルニコスピーカーの中古が出てきて、下取りも予想以上に高かったので直ぐに買替えた。スピーカーを替えたので、少しでもセッティングを良くしようとバネ付のインシュレーターを購入した。
これで一段落かなと思っていたら、出口が良くなると入口の役不足感が出てきた。それまでSPUに拘ってきたが、これも今までとは違う新しいメーカーのカートリッジにすることにした。カートリッジが良くなるとフォノアンプの役不足感が出てきたのでフォノアンプを替え、カートリッジとフォノアンプが良くなるとトーンアームの脆弱さが音に出てきたのでトーンアームを替えた。
そして、今はプリアンプの役不足感が出てきているように感じる。具体的には左右の分離、周波数レンジの狭さ、音の立体感、それと大入力が入ったときの歪みというところに不満がある。これも他の機器が良くなったために出てきた不満だ。
新しいプリアンプはその辺りが改善されていると思う。無事にプリアンプを導入して音が落ち着いてきたらソフトの試聴記も書いてみたい。