オーディオ
2020年秋に上杉研究所から待望のプリアンプU・BRОS-280Rが発売されるという告知があった。1月に納品される予定が諸般の事情により3月末になった。この280Rのことについて書く前に同社のプリアンプの移り変わりを書いておきたい。 同社のホ…
アナログブームということで一時はなくなりかけたレコードプレーヤーも手頃な価格で音も良さそうな製品が出てくるようになった。アナログシステムが普及していくのはいいが、レコードプレーヤーの調整というのはなかなか難しい。中でも一番、面倒なのが、オ…
2020年春頃から世界的にコンサートの中止が相次いだが、その代わりにネットによるライブ配信が無料で見られるようになった。オーケストラのコンサートとオペラを中心に、何度か観たことがある。パソコンからUSBケーブルでCDプレーヤーのDACに接…
12月15日の「こうもり」で今年のコンサートは全て終了したので今年のコンサートとオーディオのことを中心に振り返りたい。 今年は1月に札響のニューイヤー、定期、カルメンと順調に進んだが、2月の名曲コンサートを最後に、新型コロナの影響により、コンサ…
11月にNHKのEテレで「希望のシンフォニー」と題して地方のオーケストラがベートーヴェンの交響曲を1曲ずつ演奏しそれを放送するという番組があった。札響は第8番でそれは札幌コンサートホールKitaraの客席でも聴いた。 オーディオシステムとビジュアル…
以前、オーディオ機器ごとの変遷を書いたが、今回はここ10年のオーディオシステムの変遷をまとめてみたい。というのも来月、新しくプリアンプを買替えて10年かけて更新してきた一区切りとしたいからである。 10年前(2010年)、当時のシステムは次…
前のブログで今、使用しているプリアンプから新しいアンプにするとここが変わるということを書いた。それをもう一度再掲してみる。 「使用しているアンプから新しいアンプにすると、 ①電源が左右独立になる ②増幅段の真空管が左右に分れる ③ボリュームが左右…
いよいよ上杉研究所からU・BRОS-280Rという待望のプリアンプが発売される。その前はU・BRОS-280という製品で2015年に出た。今使用しているのはU・BRОS-12という1990年に出たアンプである。その間、2機種(U・BRОS-18…
オーディオ機器をより性能(音)が良い機種に変更すると、それまでいいと思っていた演奏がそれほどでもないと思ったり、逆にそれほどでもないと思っていた演奏がこんなに良かったのかと思ったりすることがある。 オーディオでクラシックを聴くときの「いい音…
今までオーディオやコンサートのことをブログに書いてきたが、レコードのことをあまり書かないできたのは近い将来プリアンプの買替えを検討しているからで、せっかくレコード評を書いても機器が変わった途端に評価が覆るということ、それにレコードの各国盤…
前回のメールを書いた後、フォロワーの方から質問をいただいた。それを整理すると次の三点である。 1 CDよりレコードの方が「表現力」があるのはなぜか? 2 時代が進むほど録音技術は向上しているのではないか? 3 記録方法で(音の)違いはあるか? と…
アメリカでレコードの売り上げが30年ぶりにCDを上回った、というニュースがあった。その理由としてレコードは、CDでは切り捨てている可聴周波数より高い音でも再生できるからと言われていた。 このことはCDが出てきた80年代から話題になっていた。…
数年前から、旅行先のオーディオカフェなどに寄るようになった。BGM風にならしているところは特に音質云々ということは気にしないが、本格的に大がかりな装置で鳴らしている店はジャズが基本でクラシックは付け足しのようにしかかけていないことが多い。 …
フルテックというオーディオの電源周りのアクセサリーやケーブルなど作っているメーカーがある。その中で最近評判になっているのが「NCF Boosterシリーズ」という製品で電源プラグを固定させ振動させないようにするというもの。電源プラグは刺さっていても多…
オーディオ試聴会が開催されないので、オーディオ店やメーカーの動画配信を見ることが増えた。その中に関西のオーディオ店で「逸品館」というところが動画配信をかなり前からしている。製品の比較・紹介や使いこなしなど興味深い配信をしてくれている。 (オ…
前回、スピーカー歴のことを書こうと思い、昔のオーディオ機器をインターネットでいろいろと検索していると、かつてのカタログがオークションに出ているのを見つけ、懐かしくなって買ってみた。 76年に購入したトリオのシステムコンポのカタログには「硬派…
カートリッジ、トーンアーム、レコードプレーヤー、アンプ、CDプレーヤーの使用歴を書いてきた。今回はいよいよ最後のスピーカー歴について書いてみたい。 最初のスピーカーは、1976年、トリオのシステムコンポネントシリーズのシステムKラインの「シ…
この「オーディオのこと」も20回目になる。今回はCDプレーヤーについて書きたい。CDは82年に初めて発売された。当初、CDはデジタルだから0と1の信号しかないのでプレーヤーによる音の違いはなくなると吹聴されていた。しかし、いざCDとプレー…
最初のアンプはシスコンを買ったときで、トリオのKA-3300というプリメインアンプだった。出力が35W(8Ω)、重量は7.5㎏、トーンコントロール付でフォノイコライザー内蔵という仕様だった。 その後、オーディオにもいろいろと興味が出てきたらも…
オーディオの使いこなしで一番悩むのはスピーカーのセッティングではないだろうか。 オーディオに興味を持ち、様々な本を読んで最初に試してみたのが木の板の上にコンクリートブロックを置いて設置するという方法だった。まだオーディオ用のスピーカー台とい…
ある程度の年代以上の方なら物心がついたときから、レコードが聴けるプレーヤーがあったと思う。我が家にはサファイア針をネジで止めるレコードプレーヤーがあってそれを中学生ぐらいまで聴いていた。それからトリオというメーカーのシステムコンポ、いわゆ…
あるオーディオ試聴会で「日本音響エンジニアリング」という部屋やホールのルームチューニングを手がけている会社の製品を試聴する機会があった。太さが微妙に異なる木の棒を組み合わせた製品でスピーカーの間とか前とか後ろ、または部屋の横とか隅に置いた…
一般的にはオーディオコンポーネントで「レコードプレーヤー」というと、カートリッジが付いてなくフォノモーター、キャビネット、トーンアームが一体になっている機器を指すことが多い。アナログ全盛時代はフォノモーターやトーンアーム単体の製品もあり、…
子供の頃、レコードは、プレーヤー、アンプ、スピーカーが一つの箱に入ったポータブルタイプのもので聴いていた。聴いていたレコードはドーナツ盤でテレビまんが(当時はアニメのことをこう呼んでいた)主題歌が主だった。それから段々と映画音楽とか、フォ…
80年代の後半ぐらいからヴィジュアル(映像)がセットになりA&V(AVが一般的だが誤解を受けかねないのでここではA&Vとする)という呼び方が出てきた。きっかけはおそらくLD(レーザーディスク)の登場とBS放送の始まりからだと思う。 オペラの公演…
9月に超音波式のレコード洗浄機を購入し、1ヶ月半ぐらいかけて全てのレコードを洗浄し終えた。LP盤(33回転の10インチと12インチ)、EP盤(45回転の7インチ)、SP盤(78回転の10インチと12インチ)で全て併せると二千枚ぐらいあるだろ…
今年も10月11、12、13日に札幌コンベンションセンターで北海道オーディオショウが開催される。北海道では最大のオーディオショウだ。 私が初めてオーディオショウに行ったのは30年ぐらい前になる。場所は札幌駅北口から東に行ったテイセンホールだ…
今年のPMFとミューザ川崎で聴いた音響はオーディオ的に考えさせられることがあった。 7月10日にPMFウィーンの弦楽四重奏を聴き終えた後、「こんなにいい音を聴いたのだから、帰ったらオーディオの調整をしないとだめだなあ。」という会話を聞いた。私も確…
最近、現時点での最高級と言ってもいいオーディオ試聴会があった。CDプレーヤーとアンプは国産最高峰の一つと言っていい製品だった。スピーカーも定評がある高級海外製が2機種で、一つは(ここではAスピーカーとしておく)能率とインピーダンスは平均的だが…
オーディオ関連またはレコード批評の本にはよく「生演奏とオーディオは、どちらの方が音がいいか」というような内容の記事が掲載されていることがある。その論旨は概ね「生演奏の方がオーディオより上に決まっている」という言説を批判しつつ、生演奏とオー…